中国の対日レアアース輸出、
民生用も制限 審査厳格化で

<<Return to Main

中国の内モンゴル自治区のレアアース鉱山=ロイター

【北京=多部田俊輔、塩崎健太郎】中国政府がレアアース(希土類)関連製品の対日輸出について、民生用も制限していることが9日、明らかになった。軍民両用(デュアルユース)の審査を厳格にしたことをうけ輸出許可が滞っているという。

レアアースの輸出入に詳しい関係者が明らかにした。中国商務省の何亜東報道官は8日の記者会見で、レアアースの対日輸出規制において「民生用への影響はない」と述べていた。

企業が対日輸出の許可を申請しても、当局が申請を受理しなかったり、受け付けても審査が進まない事案が出ているという。高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁への対抗措置とみられる。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは8日、中国の輸出業者2社はジスプロシウムなど希少性の高い重希土類と、それらを含む磁石に関して日本企業向け輸出を絞るようになったと報じた。

中国商務省が6日にデュアルユースに関する対日輸出規制の強化を発表して以降のことだと伝えた。ただレアアースの業界関係者は、輸出審査の厳格化は6日より前から始まっていたと明かす。

中国当局はレアアース関連製品の最終的なユーザーや用途を厳しく審査しており、日本で加工して米国に再輸出する場合や一部の日本企業が使う場合を除き、許可が出にくくなっていたという。

日本政府関係者は「6日の規制強化を受けて審査が従来よりも厳しくなり、輸出許可が一層出なくなるとの可能性もある」と指摘する。