東京都、19日に休業要請を全面解除へ

多くの人が行き交う繁華街(2日夜、東京都新宿区)

東京都は11日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業要請について、19日に全面的に解除すると発表した。感染リスクが高いとされるライブハウスや接待を伴う飲食店も、感染防止策をとった上で再開を認める。感染状況は落ち着きつつあると判断し経済再開をさらに進める。

現在は午後10時までの時短営業を求めている飲食店も、19日からは営業時間の制限を撤廃する。イベントは規模に応じて会場への入場者数制限などを残す。

政府は19日に都道府県をまたぐ移動や、接待を伴う飲食店に対する自粛要請を全国的に解除する予定で、都も国と足並みをそろえる。

都は感染再拡大の恐れがあるとして2日に発動した独自の警戒情報「東京アラート」を11日に解除。あわせて12日午前0時から、休業要請の段階的な緩和措置を、現状の「ステップ2」から「ステップ3」へ移行した。ステップ3ではカラオケ店や遊園地、ゲームセンターなど遊興・遊戯施設への休業要請が解かれた。

足元の新規感染者数に大きく増える傾向がみられないことから、19日からはさらに解除の対象範囲を広げる。

都内では夜の街での感染が問題になっている。都は休業要請の解除後も、引き続き感染拡大防止策を求めていく方針だ。