Nikkei Online, 2025年10月21日 16:03更新

21日午後に発足する見通しの高市早苗内閣の顔ぶれが固まった。財務相に片山さつき元地方創生相を充てる方針だ。経済産業相に赤沢亮正経済財政・再生相を就ける。官房長官には木原稔前防衛相を起用する。

経済財政相に城内実経済安全保障相、後任の経済安保相に小野田紀美氏を起用する。文部科学相は松本洋平氏が就く。
高市氏が党総裁選を争った茂木敏充元幹事長を外相、小泉進次郎農相を防衛相、林芳正官房長官を総務相にする。法相に平口洋氏、厚生労働相に上野賢一郎氏、農相には鈴木憲和復興副大臣が決まった。

公明党が長らくポストを占めてきた国土交通相には金子恭之元総務相を充てる。デジタル相に松本尚氏、環境相に石原宏高氏、復興相は参院議員の牧野京夫氏を起用する。国家公安委員長に赤間二郎氏、地方創生相に黄川田仁志氏が内定した。
第219回臨時国会が21日に召集され、高市氏が午後の衆参本会議で第104代首相に指名された。皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て同日夜に高市内閣が発足する。高市氏は記者会見を開き、新政権の基本方針や重点政策を説明する予定だ。
高市氏と日本維新の会の吉村洋文代表は20日、連立政権を樹立する合意書に署名した。日本維新の会は首相指名選挙で、1回目から高市氏に投票した。
高市氏は「全員活躍」「全世代総力結集」で政権を運営する方針を掲げる。総裁選で競った4候補は政調会長に就けた小林鷹之氏を含め、いずれも党三役か閣僚で処遇する。自民党総裁選では敗れた陣営が役職に就けない事例は珍しくない。
連立を組む日本維新の会からの閣僚起用は見送る。閣外協力にとどめるものの、首相補佐官に維新の遠藤敬国会対策委員長を起用する。高市首相と維新のパイプ役を担う。