長崎新幹線、武雄温泉―長崎2022年秋に開業 JR九州

2022年度の長崎新幹線の暫定開業に向けた
建設工事が進むJR武雄温泉駅
(佐賀県武雄市、2019年6月)

JR九州は24日、九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の武雄温泉―長崎間の開業時期が2022年秋になるとの見通しを発表した。同社は22年度内の開業を目指してきたが、具体的な開業時期を初めて公表した。

会見した青柳俊彦社長は「地元と一体となって開業機運を高めていきたい」と意気込みを語った。長崎新幹線は、佐賀県内を走る新鳥栖―武雄温泉間の整備方式が決まっておらず、22年秋の開業後も福岡方面に向かう場合、武雄温泉駅で在来線に乗り換える必要がある。青柳社長は「在来線も大規模にダイヤ改正し、接続の利便性を高めていく」考えを示した。

また7月の豪雨で被災した肥薩線の被害状況について「これまでにない規模」とし、復旧について「ローカル線の維持は困難になってきている。地方自治体と住民による協力が必要だ」と話した。