新天皇陛下「国民に寄り添う」 即位の儀式終了

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1日午前0時に即位した天皇陛下は皇居・宮殿で即位関連の儀式に臨まれた。「剣璽等承継の儀」では陛下が歴代天皇に伝わる神器などを受け継がれた。続いて行われた「即位後朝見の儀」で、陛下は「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たす」とする即位後初めてのお言葉を述べられた。

即位後朝見の儀でこの日の皇位継承儀式が終了した。5月4日には初めての一般参賀が行われ、2019年秋には国内外に即位を宣明する「即位礼正殿の儀」や祝賀行事が予定されている。

天皇陛下は59歳。実在が確かな歴代天皇の中では、60歳で即位した奈良時代の光仁天皇に次いで2番目の高齢での即位となった。皇后雅子さまは55歳。

「即位後朝見の儀」でお言葉を述べる天皇陛下
(1日午前、皇居・宮殿「松の間」)=代表撮影

剣璽等承継の儀は国事行為として午前10時半から、宮殿内で最も格式の高い「松の間」で行われ、安倍晋三首相ら三権の長や閣僚ら26人が国民代表として参列した。

陛下は、宮内庁の秋元義孝式部官長と山本信一郎長官の先導で松の間に入られた。皇位継承順位1位の秋篠宮さまと、陛下のおじに当たり、同3位の常陸宮さまも儀式に参列された。

陛下が正面の席の前に参列者と向き合って立たれ、三種の神器のうちの剣と璽(じ=まがたま)、国事行為で使われる御璽(天皇の印)と国璽(国の印)を持った侍従が一列になって入室。剣璽などを陛下の前の台に置いた。その後、陛下は受け継いだばかりの剣や璽をささげ持った侍従らと共に松の間を退出され、儀式は約7分間で終了した。

松の間では続いて、午前11時10分すぎから即位後朝見の儀が行われた。儀式は約7分間。三権の長や閣僚、地方自治体の代表ら266人が参列し、天皇、皇后両陛下が秋篠宮ご夫妻ら成年の皇族方と共に入室された。

陛下のお言葉の後、安倍首相が国民代表として「天皇陛下を国及び国民統合の象徴と仰ぎ、激動する国際情勢の中で、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代を創り上げていく決意だ」とお祝いの言葉を述べた。

「象徴としての責務果たす」天皇陛下のお言葉全文

日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました。

この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします。

顧みれば、上皇陛下には御即位より、30年以上の長きにわたり、世界の平和と国民の幸せを願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その強い御(み)心を御自身のお姿でお示しになりつつ、一つ一つのお務めに真摯に取り組んでこられました。上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます。

ここに、皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽(さん)に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。

儀式に先立ち、陛下は午前9時50分ごろ、赤坂御所を車で出発。首に天皇が装着する最高の勲章「大勲位菊花章頸飾」を身につけ、沿道に集まった人々にほほ笑みながら手を振って応えられた。午前10時ごろに皇居に入ると、宮殿「菊の間」で初の公務として、剣璽等承継の儀と即位後朝見の儀を国の儀式として行う旨の閣議決定を「裁可」された。

この日は夜まで多忙な日程が続く。正午すぎには側近トップの小田野展丈新侍従長と、上皇ご夫妻を支える河相周夫新上皇侍従長の辞令関係書類に署名・押印した後、松の間で任命式に臨み「重任ご苦労に思います」と述べられた。

両陛下はいったん東京・元赤坂の赤坂御用地内にある赤坂御所に戻られた後、午後に皇居・吹上仙洞御所を訪ね、上皇ご夫妻に即位を報告。その後、宮殿に移動し、皇族方や元皇族、宮内庁の職員らから祝賀を受けられる。受け継がれた剣と璽は赤坂御所に運ばれ、厳重に保管される。




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