Nikkei Online, 2021年8月4日 19:22更新
東京都は4日、新型コロナウイルスの感染者が新たに4166人確認されたと発表した。7月31日の4058人を上回り、過去最多となった。埼玉県や千葉県なども最多を更新した。感染力の強いインド型(デルタ型)の変異ウイルスが広がり、全国では1万4000人を初めて超えた。
国立感染症研究所は4日、新型コロナの新規感染者について、8月初旬時点で関東は9割、関西は6割がデルタ型に置き換わっているとの推計を明らかにした。厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」の会合で示した。
8月末には東京都でデルタ型が95%を占めるとの想定も示した。足元の変異ウイルス検査では東京都で54%、千葉県では59%がデルタ型陽性となっている。
都内の直近1週間平均の新規感染者は4日時点で約3478人と前週(約1954人)の178.0%だった。重症者は前日より3人増えて115人だった。新たに1人の死亡が確認され、累計の死者数は2301人となった。
新規感染者を年代別にみると、20代が1380人と最も多く、30代が885人、40代が658人で続いた。重症化リスクの高い65歳以上の高齢者は131人だった。