全国のコロナ感染、過去最多15万人 東京・大阪2万人超

Nikkei Online, 2022年7月20日 19:47

大阪・梅田を歩くマスク姿の人たち(20日)=共同

新型コロナウイルスの感染者は20日、全国で新たにおよそ15万2500人が確認された。過去最多だった16日に比べて4万人以上増えた。大阪、神奈川など30府県で最多を更新した。感染力が強いとみられるオミクロン型の派生型「BA.5」が広がり、増加ペースが加速している。

20日までの7日間平均も10万人を超え、前週の同じ曜日に比べて7割増えた。直近で最も少なかった6月20日の7倍以上に膨らみ、1カ月間で感染が急拡大した。

大阪府は20日、2万1976人の新規感染を確認した。2月11日の1万5291人を上回り、過去最多を更新した。感染者数は前週の同じ曜日のおよそ2.1倍となった。神奈川県は初めて1万人を上回った。

東京都の新規感染者は2万401人だった。2万人を超えたのは2月5日以来、およそ5カ月半ぶりだ。

厚生労働省によると、全国の重症者は19日時点で176人となった。感染の「第6波」で2月に最大1500人、2021年夏の「第5波」で2200人だったのに比べると増加ペースは緩やかだ。それでもコロナ専用病床の使用率は各地で上昇し、医療体制への懸念は徐々に強まっている。

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