新横綱の一挙手一投足に満員のエディオンアリーナ大阪が沸いた。大相撲春場所が12日に始まり、日本出身横綱として19年ぶりに本場所の土俵に立った稀勢の里の姿に「感動した」との声が上がった。
多くの懸賞の垂れ幕が回る土俵で、塩をまく新横綱稀勢の里関=12日、大阪市のエディオンアリーナ大阪
午後2時すぎ、会場に着いた新横綱を多くのファンが歓声や指笛で出迎えた。グッズも飛ぶように売れた。特設コーナーを設けた売店では「今まではあまり(商品が)動かなかったが、一番売れている。千秋楽までも持たないと思う」と店主がうれしい悲鳴を上げた。
八角理事長(元横綱北勝海)は「今場所から新横綱稀勢の里が加わり、4横綱となりました」と協会あいさつ。拍手喝采の客席は、横綱土俵入りでさらに熱気が高まった。
取組で稀勢の里が平幕豪風を危なげなく押し出すと、立ち上がって歓喜する人も。しこ名入りのタオルを手にした京都市の主婦、西田真砂さん(55)は「横綱としての相撲に感動した」と興奮気味に話した。
〔共同〕