五百旗頭真さん死去 政治学者、元復興構想会議議長

政治学者の五百旗頭真さん(2019年撮影)

神戸大名誉教授の政治学者で、政府の東日本大震災復興構想会議で議長を務めた五百旗頭真(いおきべ・まこと)さんが3月6日、死去した。80歳だった。

1943年、兵庫県西宮市生まれ。父は経済学者の五百旗頭真治郎氏。進学した京都大法学部で政治学者の猪木正道氏に師事し、日本政治外交史を専攻。広島大助教授や米ハーバード大客員研究員などを経て、81年に神戸大教授に就いた。

日米開戦や戦後の米国による占領政策などを研究し、歴代首相の外交の相談役も務めた。2006〜12年に防衛大学校長を務めた。

1995年の阪神大震災で西宮市の自宅が被災し、防災や復興に関わるようになった。東日本大震災の復興構想会議では災害時の被害を最小限に抑える「減災」の考え方を提唱。阪神大震災の教訓を伝える「ひょうご震災記念21世紀研究機構」の理事長も務めた。

2019年2月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。


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