トランプ氏、イラン攻撃で
ハメネイ師「死亡した」 SNSで戦果を強調

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Nikkei Online, 2026年3月1日 8:06更新

トランプ米大統領はハメネイ師が死亡したとの見方を示した=ロイター

【ワシントン=坂口幸裕】トランプ米大統領は2月28日、自身のSNSに「歴史上最も邪悪な人物のひとりである(イラン最高指導者の)ハメネイ師が死亡した」と記した。「これはイラン国民だけでなく、世界中の多くの国々の人、偉大なる米国民に対する正義だ」と主張した。

米軍とイスラエル軍が共同で実施したイラン攻撃に関し「我々の情報機関と高度に洗練された追跡システムを回避できず、彼(ハメネイ師)や彼とともに殺害された他の指導者はなすすべがなかった」と投稿。「イラン国民が祖国を取り戻す最大の機会だ」と訴えた。

イランの革命防衛隊や軍、警察など治安当局に触れ「多くがもう戦う意思を失い、我々からの免責を求めていると聞いている」とも書き込んだ。「革命防衛隊と警察が平和的にイランの愛国者と一体になって国を本来あるべき偉大さへ導くことを願う」と促した。

同時に「このプロセスは間もなく始まろうとしている。ハメネイの死だけでなく、たった一日で国は甚大な破壊を受け、事実上消滅した」と強調した。「精密爆撃は中東全域、世界全体の平和という我々の目的達成に必要な限り、中断なく継続される」と唱えた。

トランプ氏は28日の軍事作戦開始後、イスラエルのネタニヤフ首相と電話協議した。イランへの攻撃を巡って話し合ったとみられる。ネタニヤフ氏は同日のビデオ声明でハメネイ師が死亡したことを示す「兆候が数多くある」と表明していた。

イランでの作戦を見守るトランプ大統領(左から2番目)ら米高官=X(旧ツイッターより)

複数の米メディアは、イスラエル当局から米政府関係者にハメネイ師が死亡したと伝えられたものの、米国としては独自には確かめていないと報じていた。トランプ氏のSNSでは、ハメネイ師の死亡を判断した根拠が明かされていない。イラン側はハメネイ師の死亡を否定している。

トランプ氏は米ABCテレビの取材に、イランで意中の後継指導者はいるかと聞かれ「いる。非常にいい考えがある」と答えた。

ロイター通信によると、イスラエルによる攻撃でイランのナシルザデ国防軍需相とイラン革命防衛隊のパクプール司令官が死亡した。事情に詳しい関係者の話としている。イラン政府は真偽を明らかにしていない。

米CNBCは米政府高官の話として、イランが中東地域の米軍基地や同盟国に先制攻撃の兆候を察知したため、イスラエルとともに攻撃に踏み切ったと伝えた。攻撃されるまで待っていれば「人的被害と(施設の)存在が大幅に増大する」と判断した。

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