NYダウ初の5万ドル突破 

主役交代、テックから製造業や資源に

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Nikkei Online, 2026年2月7日 6:44更新

ダウ平均が初めて5万ドルの大台を突破した=ロイター

【ニューヨーク=五味梨緒奈】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均が初めて5万ドルを突破した。終値で初めて4万ドルを超えてから1年8カ月で再び大台を超えた。テック企業のデータセンター投資の恩恵が製造業に広がっているほか、資源価格の高騰によってエネルギー株が上昇している。相場の主役がテック一強から変わりつつある。

ダウ平均は6日に反発して始まり、米東部時間正午すぎに前日からの上げ幅が1000ドルを超えた。午後にはさらに上げ幅を広げ、前日比1207ドル高の5万0115ドルで取引を終えた。1日の上げ幅は2025年4月9日(2962ドル)以来となる。

6日には、5日までに5営業日続落し11%下げていたエヌビディアが反発し8%高となった。テック大手がデータセンターへの投資上積みを発表しており、半導体需要がさらに高まるとの期待が浮上。ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が6日、米CNBCのインタビューに対して「(テック大手による投資は)適切で持続可能だ」と語ったことも材料視された。

ただ、過去数カ月を振り返ると、ダウ平均5万ドルのけん引役はエネルギーや資本財などテック以外の業種だ。

S&P500種株価指数の業種別指数でみると、25年10月末比の上昇率上位にはエネルギーや素材、資本財やヘルスケアが並ぶ。ITは8%下落し最下位となった。

原油や金(ゴールド)、銀(シルバー)といった商品相場の上昇を追い風に、石油メジャー株や鉱山株が上昇した。資本財の代表例はキャタピラーで、データセンターの電源に使う発電機などの需要が伸び株高につながっている。

ダウ平均の高値更新は25年までのような一部のテック銘柄への集中から、相場全体に投資対象が広がったことを示す。

ただ、「指数において比重の高いハイテク株が再び下落に転じれば、市場全体にとっても重荷になる」(米証券ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との指摘がある。

アマゾン・ドット・コムやメタ、アルファベットのテック大手が25年決算と合わせて発表した26年の設備投資計画によると、3社合計で最大5200億ドルとなる見込みだ。株式市場では過剰投資への警戒感が再び高まり、株価は足元でさえない。6日にアマゾンは前日比6%下げたほか、メタは同1%安、アルファベットは3%安を付けた。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は6日に前日比2%高で取引を終えたが、前週末比では2%安に沈む。

人工知能(AI)に代替されるとの懸念から3日に株価が急落したソフトウエア株も引き続き弱い。サービスナウは前日比2%安、アドビは同0.4%安となった。ソフトウエア株を組み入れる上場投資信託(ETF)「iシェアーズ拡大テック・ソフトウエアセクター」も前週末比9%安の水準にあり、週間での下落率は25年4月以来の大きさだ。

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